「白鯨との闘い」のあらすじやキャスト、感想まとめ

映画「白鯨との闘い」公式サイト

ハーマン・メルヴィルの名著「白鯨」を題材にした、2015年公開の映画です。
監督は、「ダヴィンチコード」シリーズでも有名なロン・ハワードさん、主演は「マイティソー」などでも知られるクリス・ヘムワースが務めました。小説「白鯨」を読んだことがなくても十分に楽しめます。

「白鯨との闘い」のあらすじ

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1850年、作家ハーマン・メルヴィルは、かつて捕鯨船に乗り生き残った船員トーマスという男を尋ねます。初めは当時の話をしたがらなかったトーマスですが、次第に彼の口からは、壮大な実話が語られるのでした。

1819年、鯨油を求め海に出る捕鯨船に、当時14歳だったトーマスも乗組員として乗船します。
1年以上の航海を経ても、なかなか鯨油を集められずにいたところ、鯨の大群がいるという噂を耳にします。危険な航海でしたが、手ぶらで帰ることのできない彼らは、未知なる海域へと帆を張ります。

そこで見つけたのは見渡す限りの鯨の大群。色めき立ち捕鯨作業に取り掛かる船員たちでしたが、突如船体に大きな衝撃が走ります。鯨の群れを率いていた白く巨大なマッコウクジラの襲撃を受け、船は木っ端微塵。

命からがら逃げ出した船員たちは3隻の小舟に分かれ、終わりの見えない漂流の旅が始まるのでした。

「白鯨との闘い」のキャスト

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クリス・ヘムズワース(オーウェン・チェイス役)

1983年8月11日生まれのオーストラリア出身の俳優。
オーストラリアで生まれ育つも、2009年「スター・トレック」でアメリカ映画界に進出。その後、マーベルシリーズ映画「マイティ・ソー」で主役を演じなど、今や引く手数多の大人気の俳優さんです。日本では「クリヘム」と呼ばれ愛されていますね。

ベンジャミン・ウォーカー(ジョージ・ポラード役)

1982年6月21日生まれのアメリカの俳優。学生時代は、スタンダップコメディアンとしても活動していましたが、卒業後「愛についてのキンゼイ・レポート」で映画デビューを果たします。以降「父親たちの星条旗」「きみがくれた物語」など話題作にも続々と出演されています。

キリアン・マーフィー(マシュー・ジョイ役)

1976年5月25日生まれ、アイルランド出身の俳優。
「インセプション」や「ダークナイト」シリーズなど、クリストファー・ノーラン監督の作品に多数出演されています。同監督の2023年公開予定映画「オッペンハイマー」でも主演を務めることが決まっているそうで、期待大!引き込まれるような独特の青い目が素敵ですよね。

トム・ホランド(トーマス・ニッカーソン役)

1996年6月1年生まれ、イギリスの俳優。
マーベルシリーズ映画「スパイダーマン」に出演し一躍有名に。実は、本作での共演をきっかけに、主演のクリスヘムワーズがスパイダーマン役に推薦したと語っています。多くのインタビュー映像でも茶目っけある姿を披露しており、日本では「トムホ」とも呼ばれ大人気。世界中で親しまれている俳優さんです。

「白鯨との闘い」の見どころ

捕鯨のリアルを体感

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前半は、映画のタイトルから連想される通り、海での臨場感溢れるシーンが続きます。海の映画には付き物である嵐はもちろんのこと、捕鯨船のリアルが体感できるのがこの映画の魅力の1つ。

当時生活に欠かせなかった鯨油を求めて長い航海に発ち、大海原で鯨を見つけた時の船員の歓喜。鯨に銛を突き立て、引きずられるように振り回される時の小舟のスピード感。鯨を仕留めるまでの様は、正に「死闘」と感じられるダイナミックさ。

捕鯨の過酷さを描きつつも、鯨と闘う男のカッコ良さや、それに対しての憧れなど、海へのロマンが感じられます。

過酷な漂流こそが「白鯨との闘い」

映画の前半は、鯨を仕留めるという意味での「闘い」が描かれますが、後半は過酷な漂流シーンが描かれます。

限られた食料と水、照り付ける日差しや雨風。これだけでも海の険しさを痛感しますが、白鯨は執拗に漂流した小舟を追いかけてきます。一度襲来を受けているからこそ、襲われたら太刀打ちできないことは明白であり、その脅威がいつどこから襲ってくるか分からない、という恐怖に晒された極限状態。

前半の豪快な闘いとは打って変わって、心身ともにすり減らされる闘いへと変わっていきます。

「白鯨との闘い」の感想

ただの海洋パニック映画だと思ったら大間違い。
本作品では、「人 vs 鯨(自然)」だけでなく、「理性 vs 本能」など、様々な対立構造や葛藤が描かれており、当時の人たちの過酷な生き様は、戦争映画にも似た印象を持ちました。

漂流が過酷すぎて言葉が出ない…

鑑賞前の予想としては、タイトル通り巨大モンスターとのバトル物かなと思っていたのですが、いざ見てみると、極限状態での人間の真理が印象に残る映画でした。
前半の躍動感ある映像との対比もあり、後半の漂流シーンはかなり過酷に感じますね。

仲間の怪我や死を経て、ようやく見つけた陸地。にもかかわらず辿り着く寸前で襲いかかってくる白鯨。木っ端微塵にされる船員たち。「もう、勘弁してあげて。赦してあげて。」と思わずにはいられませんでした。

その後も生き残った船員たちには、さまざまな決断を迫られます。

助けが来るとも限らない無人島に残ることを決めた者、生きるために仲間の屍を食らう者、多くが生き残るための犠牲者をクジで決める者。各々が下す決断はどれも否定できる物ではなく、そうせざるを得ない状況に陥ってしまった船員達のことを思うと、胸が苦しくなりました。
一概に何が正しいとは言えない極限状態。生と死、モラルについて考えさせられます。

あくまでフィクションとして書かれた「白鯨」

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この映画は、ハーマン・メルヴィルが小説「白鯨」に記されるような海洋シーンが多く、小説の実写映画と混同されがちですが、そうではありません。メルヴィルが、生き残った船員トーマス・ニッカーソンから当時の話を聞き、それを「白鯨」という小説にした、という話が主軸になっています。
つまり映画の大半を占める海洋シーンは、トーマスがメルヴィルに語っている過去の回顧録なのです。

序盤は「このインタビュー形式は必要なのか?」と思っていましたが、終盤になり、ようやくこの重要性に気づきました。
「人肉を食う」という悲惨な過去を、奥さんにも誰にも言えずにいたトーマスの苦悩。
そして、聞いたこと全てを書くことなく、フィクションとして小説にすることを選んだメルヴィル。そのメルヴィルの配慮ある選択が、生き長らえたトーマスの苦悩を、よりリアルに感じさせられました。

壮絶な「白鯨との闘い」だけでも十分見応えがありますが、その死闘を実際に生き抜いた人が語っている、という視点がプラスされることで、より現実味と恐ろしさが増す作品になっています。

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